2012年10月2日火曜日

牧師のひとり言 NO18

                                    初老牧師:友川栄

            「幸せだなぁ・・・」

 洗礼を記念し贈呈した聖書に「主を恐れることは知識のはじめである」(旧約聖書:箴言1章7節)と、某牧師先生が書いたのを見て感激したことを鮮明に覚えています。ところ
聖書に「箴言」という書があることをご存知でしょうか。多少時代錯誤的なところがありますが、意外と堅実で面白い。

 「ヨブ記」「伝道の書」と合わせて「知恵の書」の一つと言われています。旧約聖書は読み応えがありますよ。「旧約聖書・続編」にある「シラ書」は「なるほど、なるほど。分かる、分かる」と合点する良書ですよ、ここだけの話・・・。「ヨブ記」「伝道の書」などは速読をお勧め出来ませんが、「じっくり」精読すると色々考えさせられます。

 「知恵の書」には、人生の虚しさ、理不尽なこと、家族の絆、子育て(昔の子育て論ですが、今でも通用するものもあります)などなど、的を射た卓見が鏤められている。「箴言」は英語で「Proverbs]と言い「格言」「警句」という意味です。「箴言」の1章から9章までは、イスラエルがバビロンによって国が滅亡した後に編纂されたという。国の隆盛と亡国という悲劇を経ながらも、人々に警鐘を鳴らし方向転換を強いた「ことわざ辞典」のようなものでしょうか。

 その中には「なまけ者よ、いつまで寝ているのか、いつ目をさまして起きるのか」(箴言6:9)という言葉もある。突然この言葉が耳元でささやき、慌てて飛び起きたことがありましたね。冷や汗をかきながら・・・。自分でも呆れるほど、いい加減な人間ですから。それでも許され生かされているのは感謝です。

 「箴言」は「知恵」を重視していますが、私が考える「知識」とは幾分違う。単に知識の「情報量」ではありません。生きるうえでの神からいただく叡智や優れた対処法とでもいいましょうか。賢者たちが浮き沈みを潜っきた歴史から学んだ「知恵」です。それも簡潔に書いている。現代のマニュアル本と比べても格段と深い。

 「心をつくして主を信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる」(箴言3:5、6)との言葉に幾度励まされたでしょうか。窮めがたい「神の知恵」を学び続けたい。人生が更に豊かになるために。「幸せだなぁ・・・」と感謝しながら。


 アクセスいただき有難うございます。次週も、また、また、また、また、また、また、また、また・・・・・、もう何回「また、また、また」を繰り返したか忘れました・・・何を言うのかを忘れることも?もうあれの境地に?(認知症?or健忘症?)、気をとり戻して・・・「また逢う日まで」を楽しみにしていますから。

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